ウオッカ夢の続きはロンシャンで


 牝馬64年ぶり頂点、大興奮の日本ダービーから一夜明けた28日、歴史を塗り替えたウオッカ(牝3=角居)は栗東トレセンに凱旋し、激闘の疲労を癒やした。日本中の競馬ファンが期待する今秋の凱旋門賞(10月7日、仏ロンシャン)出走について角居勝彦師(43)は明言を避けたが、海外のメディアもウオッカの快挙に驚き、その動向に注目。昨年、ディープインパクトがなし得なかった悲願を、この若き女傑が果たしてくれるかもしれない。
 歴史的快挙から一夜が明けた。角居師は開口一番「ウソじゃないだろうな、と思います」と夢心地の心境を語った。「想像がつかないくらい強いレースをしてくれた。女の子じゃないみたいだった」
 四位も感激を新たにした。「祝福のメールや電話が次々ときた。やっぱりダービーは違う。新聞やテレビで大きく報じられたのを見て、あらためて勝ったんだと実感し感激がこみ上げてきた。もう1回勝ちたいと思ったよ」。優勝直後、感動のあまり「もう騎手をやめてもいい」と語ったが、ダービーの感激は何度も味わいたくなるほど素晴らしいもののようだ。

 トレセンへの凱旋は28日の午前2時前。「カイバは食べていた。さすがに少しくたびれているが、いつものレース後の感じ」(角居師)。激闘後もウオッカは普段と変わらなかった。
 そして注目は何と言っても海外遠征。凱旋門賞1次登録は済ませている。「2週間ほど静養させる。まだ具体的な話は出ていない。きのう(27日)はお祝い一色だったので」と角居師。海外遠征の正式決定は今後、オーナーサイドと相談してからになる。四位も「海外遠征のプランは陣営が決めることだが、そういうことにチャレンジできる能力を持った馬だと思う。何よりも馬が無事でいてくれることが大切」と語った。 世界からの注目も高まる。米競馬専門誌サラブレッドタイムズ電子版は早速「63年間、牝馬が勝てなかった歴史に終止符が打たれた。ダービー馬ウオッカは今秋、凱旋門賞へ進む」と日本が誇る最強牝馬を紹介した。3歳牝馬が凱旋門賞を勝てば82年アキーダ以来25年ぶり。3歳牝馬が勝つだけでも快挙だが、まして日本からの遠征で頂点を極めればパリの競馬ファンはひっくり返ることだろう。
祝勝会で関係者はウオッカギムレット(ウオッカとライムジュースのカクテル)を飲んだという。「ガツン、と来ましたね」。ダービー父娘の名にちなんだ最高の美酒の味。いつもは冷静な角居師も、この日ばかりは心地よい二日酔いに身を任せていた。


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