競馬の佑ちゃん最年少Vだ/皐月賞


<皐月賞>
 記録に残る勝利を−。藤岡佑介騎手(21)が、ナムラマース(牡、栗東・福島信)で皐月賞史上最年少Vを目指す。同馬とはコスモス賞、札幌2歳S、毎日杯でコンビを組み、3戦3勝と相性抜群。今年、重賞2勝の若武者が、G1の舞台で大きくはばたく。
 3月17日に21歳になったばかり。まだ、あどけなさの残る藤岡佑が、47歳安藤勝、38歳武豊に挑戦状をたたきつけた。「何とか負かしてやろうと思う」。戦う前から白旗は上げない。無敗フサイチホウオー、重賞V2アドマイヤオーラに真っ向勝負を挑む。
 前走の毎日杯は藤岡佑にとって負けられない一戦だった。札幌2歳S以来3戦ぶりのコンビ復活。単勝2倍の圧倒的支持。絶対に勝たなければいけない。自らプレッシャーをかけ、精神状態を極限まで追い込んだ。「さすがに緊張した。自分の元に戻ってきたということはもちろん、相手関係的にもここは負けられなかったから」。G1のつもりでレースを進めた。そして重圧に勝った。今回が3度目のクラシック騎乗だが、有力馬は初めて。「意外と緊張する性格」(藤岡佑)を考えた“予行演習”で度胸をつけた。
 目覚ましい活躍をとげる同期の存在も大きい。「去年、同期の2人に初めて勝ちクラを上回られて悔しかった」。2人とは栗東の川田と美浦の吉田隼。100勝達成は同期一番乗り。当然勝ち星もリードしてきたが、06年は藤岡51勝に対して、吉田隼60勝、川田59勝と後れを取った。今年の皐月賞では川田がモチに騎乗する。G1初勝利は譲れない。
 「弱いところがなく、体調に大きな波がないのがいいところ。力も付けているし、馬も自信を持ってきたみたい。僕はこの馬が一番強いと思って乗るし、せっかくチャンスのある馬に乗せてもらうんだから」。99年にテイエムオペラオーで優勝した和田竜二騎手が21歳9カ月だった。藤岡佑介がその記録を塗り替える。

アップルはへこたれない/皐月賞


フライングアップルは10日、午前6時の馬場開場と同時に坂路入り。1F15秒前後のラップで2本(4F61秒6、59秒4)登坂した。藤沢和師は「成長を促すにはレースをあまり使わない方がいいと思っていたが、いろいろなタイプがいると分かった。この馬は使い込んでいるのに全くへこたれない。強い馬との競馬がいい鍛錬になっている」と頼もしそうに愛馬を見つめていた。

フサイチホウオー まだ奥がある!


「皐月賞・G1」(15日・中山)、史上17頭目となる無敗の皐月賞馬を目指し、4戦全勝のフサイチホウオーが東上する。この怪物候補には「まだ隠れた“トップギア”がある」と、松田国師も安藤勝も口をそろえる。要するに、実はまだ、本来の脚力を一度も見せていないとも言える。本番でフルパワーを見せるか。鞍上もトレーナーも桜花賞(ダイワスカーレット)に続くクラシック連覇の偉業達成がかかる大一番、最高の競馬で1冠目をつかむ。           
 幾多の名馬とコンビを組み、超一流馬の背中の感触を知る安藤勝が首をかしげながら話した。「まだ奥がありそうな気がする」。フサイチホウオーはデビュー4戦全勝。そのすべての手綱を握ってきた中で、パートナーに“疑い”の目を向けた。「もうひとつ、本気を出していない気がするんだ」。既に重賞を3勝。2戦目以降はすべて上がり3F34秒台の切れ味を発揮してきた。それでもまだ全力ではないというのだ。
 「手応えからすれば、もっとガーンと突き抜けていいはずなんだ。でも、フォームが沈んでいく感じがしない。もうひとつ“ギア”がありそう」。序盤から中盤へとレースの中で加速していくギアチェンジ。そして最後の直線へ向いて、さらにギアシフトしているが、究極のトップギアには入ったことがないのだ。
 松田国師も同様のことを考えていた。「MAXになっていないんだよね。もうひとつ上のギアがあることを頭に入れてケイコをやっている」。中間は、そのトップギアを探し出すことがひとつのテーマだ。フルパワーを発揮したときには、どれだけの強さを見せるのか。「これまでは勝つための競馬しかしていない。でも今度は強い競馬をしないと、ファンの方も納得してくれないでしょ?」と華々しい戴冠へ手応えありだ。

アドマイヤオーラ音速継承…15日皐月賞


◆皐月賞(15日) 弥生賞馬のアドマイヤオーラには、父アグネスタキオンに次いで、史上5組目の父子制覇がかかっている。
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 アドマイヤオーラの最大の武器は、“音速の貴公子”と呼ばれた父アグネスタキオンから受け継いだ上がり3ハロン33秒台の末脚だ。「デビューから3戦続けて、あの脚が使えるのはすごいな」と松田博調教師はうなずいた。

 そんな切れ者が、前走の報知杯弥生賞では新たな一面を見せた。中団を追走し、勝負どころから早めのスパート。抜け出した直線で少しふらついたが、ココナッツパンチの追撃をもうひと伸びして封じたのだ。「G1で勝負しようと思ったら、あれくらいの競馬はできないとね。並んだら抜かさないよ」と山口厩務員は胸を張る。2冠牝馬ベガ、G17勝馬アドマイヤドンなどを手がけた腕利きは、勝負根性も評価する。

 半兄アドマイヤジャパン(父サンデーサイレンス)は一昨年の皐月賞で、ディープインパクトの3着だった。兄も管理したトレーナーは「一瞬の脚はジャパンより上じゃないか。レースに行っても素直だから乗りやすいよな」と話す。騎手に従順だからこそ、流れに応じた競馬ができる。父が輝いた舞台で、底知れぬポテンシャルを秘めた良血馬がオーラを放つ。

桜花賞、ダイワスカーレットがウオッカを封じる


阪神競馬場で行われた桜花賞(3歳牝、GI・芝1600m)は、安藤勝己騎手騎乗の3番人気ダイワスカーレット(牝3、栗東・松田国英厩舎)が、大外枠から3角手前で好位に取りついて直線に向くと、ゴール前鋭く伸び、中団の前めから差を詰めた圧倒的1番人気(単勝1.4倍)ウオッカの追撃を1.1/2馬身差抑えて優勝した。勝ちタイムは1分33秒7(良)。さらに3.1/2馬身差の3着には7番人気カタマチボタンが入り、2番人気アストンマーチャンは7着に敗れた。

 勝ったダイワスカーレットは父アグネスタキオン、母は91年クイーンC(GIII)など重賞4勝のスカーレットブーケ(その父ノーザンテースト)という血統。半兄に04年皐月賞(GI)、06年天皇賞・秋(GI)、06年マイルチャンピオンシップ(GI)を勝ったダイワメジャー(牡6、美浦・上原博之厩舎、父サンデーサイレンス)、半姉に00年新潟3歳S(GIII)を制し、01年桜花賞で3着だったダイワルージュ(父サンデーサイレンス)がいる。

桜花賞前日オッズ、ウオッカが断然の1番人気


8日に阪神競馬場で行われる桜花賞(3歳牝、GI・芝1600m)の前日最終オッズ(7日17時30分現在)がJRAより発表された。
単勝オッズは、昨年の阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)を制し、前走のチューリップ賞(GIII)を完勝したウオッカが1.5倍で圧倒的な1番人気。続いて、フィリーズレビュー(GII)を快勝したアストンマーチャンが5.3倍で2番人気。さらに、チューリップ賞2着のダイワスカーレットが6.5倍で続いており、10倍以下はこの3頭のみとなっている。単勝オッズは以下の通り。

【単勝オッズ】※馬番、馬名、オッズ
14 ウオッカ 1.5
15 アストンマーチャン 5.3
18 ダイワスカーレット 6.5
01 ショウナンタレント 25.9
17 エミーズスマイル 33.9
03 カタマチボタン 49.6
07 イクスキューズ 49.7
08 ピンクカメオ 60.3
06 ローブデコルテ 68.3
05 レインダンス 72.1
10 ハギノルチェーレ 100.0
12 カノヤザクラ 103.5
11 ニシノチャーミー 106.4
09 アマノチェリーラン 137.3
16 ベリーベリナイス 176.0
13 フローラルカーヴ 178.1
02 アポロティアラ 225.8
04 クーヴェルチュール 265.5
馬連は14-18が3.2倍で1番人気。馬単は14→18が3.8倍、3連複は14-15-18が2.7倍、3連単は14→18→15が6.7倍でそれぞれ1番人気となっている。

絶好調・万哲はスカーレット!/桜花賞


07年中央競馬のクラシック第1弾「桜花賞」は8日、阪神競馬場でゲートイン。1日のダービー卿CTで馬単2万馬券、7日の阪神10Rで3連単8万馬券をヒットし、絶好調モードの“万哲”小田哲也記者は、前売り3番人気のダイワスカーレットで勝負。桜花賞連覇に挑む安藤勝己騎手(47)の巧腕に打倒ウオッカの夢を託した。

 大好きな血統だからといって、意固地になっているわけではない。もう一度、◎ダイワスカーレットで勝負。2週前の栗東トレセンで安藤勝騎手に感触を聞いた時点で、そう決めていた。

 「一瞬の決め手というより、いい脚を長く使うタイプ。お兄さん(ダイワメジャー=天皇賞・秋などGI・3勝)によく似たところがある。まだお兄さんほど強気なレースはしてないけど…」

 もしかすると、名手に秘策あり!?ウオッカに敗れた前走・チューリップ賞(2着)は決定的な差ではない。

 (1)展開最悪の前走 他に行く馬が見当たらず、自らが前半3F35秒4の超スローで逃げる形になってしまった前走は参考外。“スカーレット一族”にとって、理想の展開は前半からピッチが上がり、最後は根比べの持久戦。逆にラスト3F33秒台前半を要求される一瞬の瞬発力勝負だとつらい。完敗に見える前走だが、内から懸命に差し返し、ウオッカとはわずか首差だった。ペース次第で、簡単に逆転できる“微差”だ!

桜花賞特集!4番目の桜娘デコルテが嵐呼ぶ


桜花賞特集!4番目の桜娘デコルテが嵐呼ぶ!
打倒3強へ、ローブデコルテが意欲的な調教を続けている。4日に追い切ったライバルの大半が5日の調教を乗り運動にとどめる中、デコルテは果敢に馬場入り。6日もCWコースへ入ってキャンターで1周した。脚さばきも実に軽快で前走からの上積みをうかがわせる。

 松元茂師は「追い切り後も全く疲れはないし元気がいいのできのう(5日)もきょう(6日)も馬場に入れた。状態を見てだが、大一番だしあす(7日)は3Fくらい脚を伸ばす予定を立てている」と語った。休まず馬場入りした上に前日追いまで敢行するハードメニュー。それだけ体調がいい証拠だ。

 ウオッカ、アストンマーチャン、ダイワスカーレットの3強を前にしても、同師は「競馬は何が起こるか分からんよ」と白旗を揚げようとしない。「前走から4、5キロしか馬体重は減らないかもしれないが中身がグッと詰まってきている。内めのいい枠も引けたことだし、中団より前で競馬をさせて一発を狙っていきたい」と3枠6番から勝負を懸ける。直前まで鍛え抜かれるデコルテに不気味なムードが漂ってきた。

【桜花賞】北村&イクス息ピッタリ!今年も関東の桜咲け


デビュー9年目を迎えた北村宏司騎手(26)=美浦・藤沢和雄厩舎=が、クイーンCを制したイクスキューズで桜花賞へ挑む。
追い切り翌日、北馬場でイクスキューズの調整を終えた北村宏騎手は穏やかな口調で語った。
 「今朝の感触も良かったですし、順調に来ていますよ」。地に足のついた受け答えが、落ち着いた人柄を感じさせる。
 これまでイクスキューズには5回手綱を握り、3勝をマーク。前走のクイーンCでは息ピッタリのコンビネーションを披露した。好スタートから3番手の内を進み、直線で満を持して抜け出す。最後はカタマチボタンに1馬身半差をつけて初重賞をプレゼントした。
 「以前は前向きすぎる面がありましたが、落ち着きが出てコントロールしやすくなりました」。毎日の調教が実を結び、馬の後ろでリラックスして走れるように成長したパートナーを称える。最終追い切りの反応も上々で、フラワーCを熱発で回避した影響はない

【桜花賞】ウオッカ完ぺき!最終追い12秒2


桜の女王を決める競馬の第67回桜花賞(8日・阪神1600メートル芝、フルゲート18頭、GI)の最終追い切りが4日、東西(美浦、栗東)のトレーニングセンターで行われた。
 新しい桜花賞コースで昨年12月に行われた阪神ジュベナイルフィリーズに優勝してから無敵の3連勝を飾っているウオッカの追い切りは、栗東・CW(ウッドチップ)コースでほか2頭と併走。最後まで馬なりでラスト200メートルを12秒2と速い時計。文句のつけようがない素晴らしさだった。
 栗東では、チューリップ賞で競り勝ったダイワスカーレット、阪神ジュベナイルフィリーズで負かしたアストンマーチャン、美浦ではイクスキューズらが追い切りで好調を強くアピールした。
 だが、ウオッカの四位洋文騎手は「先週強い調教をしているので、今日はしまいをセーブした。動き、体つきともに文句なし。何も不安はない」と1冠奪取に自信満々だ。
 賞金8900万円。出走馬と枠順は5日午後に発表される

【桜花賞】女王へ…咲かせてみせますウオッカ!


“規格外”のスケールを持つ牝馬が、堂々と桜の女王に輝く。昨年の阪神ジュベナイルフィリーズを制した2歳女王のウオッカは、現在3連勝中。しかも、その3戦すべて芝マイル1分33秒台の破格のタイムをマークしている。ダイワスカーレット、アストンマーチャンとの“3強”ムードが漂ってはいるが、すでに両馬には先着済み。“1強”であることを、桜の舞台で見せつける。 昨年10月のデビューから5戦4勝、2着1回。これまで牝馬に一度も先着を許していないウオッカが、堂々たる実績を携えて桜制覇に乗り出す。
 「トライアルのチューリップ賞(GIII)は、2着のダイワスカーレットとクビ差。ハードな競馬になったんですが、記念撮影の時にはもう息遣いも普段通りに戻って、ケロッとしていました。心肺機能の高さには驚きますね。日曜日(1日)も坂路で持ったままで4ハロン51秒1、ラスト1ハロン12秒2の好タイム。カイバはよく食べているし、何もすることがないほど」

 厩舎全休日の2日朝、厩舎で村山調教助手が熱い口調で語り始めた。鹿毛の馬体は肩先の筋肉が盛り上がって、ヒップもはちきれんばかり。目はランランと輝き、堂々と落ち着き払った仕草…。何もかもが、すでに牝馬の“枠”を超えている。

 それにしても、ウオッカのスピードはケタ外れだ。桜花賞と同じ距離の1600メートルで、1分33秒台の快時計を3戦連続マーク。阪神JFの勝ちタイムは、従来の記録を1秒5も塗り替える1分33秒1。前走のチューリップ賞でも、同じ週の道頓堀S(1600万下)を勝ったピカレスクコート(先週のダービー卿CT1着)と同タイムの1分33秒7。歴戦の古馬と同レベルのタイムを、この時期の3歳牝馬がコンスタントに叩き出しているのだ。「桜花賞の内容次第では、ダービー挑戦も考えている」と谷水雄三オーナーが豪語するのにもうなずける性能の高さがウオッカにはある!